アメリカの小学校は基本的に親が送迎します。日本のように子供たちでグループで登下校というのは私が知る限りありません。やはり、治安の点であまり安全でなかったり、距離が遠いので車がないと送迎が無理なのが理由だと思います。これが、フルタイムで共働きをしているととても困難です。そこで活用できるのはアフタースクールケアのサービスです。
送り迎えのタイミング、スケジュール
私の娘が行っている公立の小学校は開始が8:30pm, 終了が1:30pm. この時間では8-5pmの勤務は無理です。その以前のDaycare(保育園)は朝早くから6pmまで預けれる所が多いので問題ないのですが,TK(Transition Kindergarten) やKinderに入ると急に送り迎え問題が発生します。在宅ワークしてたとしてもランチ時間からズレたこの時間にお迎えに行くのは不可能だと思いました。学区によっては12:30pmとかに終わる学区もあるのでその場合はランチタイムを使ってお迎えをしている人もいるようです。朝も門が開くのが8amですが、先生が監視でいる訳ではないので4−5歳の子供を置いていくには少し心配でした。なので、私達は朝のBefore School のプログラムにも登録しました。
ビフォアー・アフタースクールケアとは?システムは?
オプションンとしてあるのはBefore やAfter school care プログラムを活用する事です。
学校によっては敷地内に学童の様なプログラムが利用可能な場合もあれば敷地外にあるのプライベートのサービスを使用する場合もあります。学校の敷地内にあるプログラムは州が認定したプログラムとなる場合が多いので値段が安い利点がありますし、一番の利点は便利だという事です。敷地にないサービスはDaycareなどに追加でアフタースクールケアーがついている場合があります。敷地外のサービスだとそこから学校までの送り迎えをしてくれるサービスがあるか、親が学校からその施設まで送迎の必要があるか、そこのリサーチや調整が大変です。また、こういったBefore /After Careのサービスは、地域によっては希望人数が定員越えする事も多いため、抽選にあたるとか、相当早めに登録する必要があったりもします。なので、早めのリサーチ、比較、登録を進める必要があると思います。また、第一希望に入れなかった場合はどうするか、などバックアッププランも考えておく必要もあります。
どうやって探す?決める?
通常、学区のWeb Site(XXX Unified Shool District)のAfter School Careのセクションにいくと各学校で使用可能なAfter School Careのリストがあります。このリスト外のサービスを使用するとなるとWebで検索、Reviewなどがあるサイトで調べる事になります。
比較のポイント:
- 安全面。幼稚園生、低学年生を預けるのに一番気になるのは安全性ではないでしょうか。アメリカは特に慎重になります。ドアにロックがあるか、お迎えのメンバーは管理されているか、Check in/outのプロセスがモニターされているか、授業開始前にクラスまで誘導してくれるか、終業後クラスルームから誘導がスムーズか。幼稚園生だとまだ、学校何の場所感覚がよく分からず最初は不安になるので、この誘導のシステムがある事で心強く感じました。この施設でのサービス時間が終わったのではい、クラスに行ってください、後はご自由にという感じだと迷子になったり、その間で何かあった場合は不安だと感じたからです。しかし、今使用しているBefore / After Careサービスは幼稚園生はちゃんと分かるまでクラスに連れて行ってくれるし、終業後もクラスの先生がその場所まで誘導してくれるようで安心しました。
- 時間。Pick UpやDrop Offの時間が仕事の時間に合っているか。
- 活動内容。ArtやCraftなどのアクティビテーが充実しているか、読書の時間があるか、Homeworkを見てくれるか、外で遊べるスペースや遊具が充実しているか。幼稚園生はHomeworkはまだないですが、その分ArtやCraftなど楽しいアクティビティがある方が子供は楽しく過ごせます。これは専属のスタッフのSkillややる気によるかもしれませんが場所によっては余りしっかりしたスケジュールはなく、ただ子供達が遊ぶのを監視しているだけという場所もあるようです。できれば担当のスタッフの責任者の方に直接話して活動内容を聞いたり、サービスを使っている他の親に聞いてみるのがいいと思います。
心配事は多いですが、このケアの準備をしっかりしておけば、一日仕事に集中して働く事が可能です。私の娘は4歳でTKに登録したのでBeforeとAfterの両方を使用しました。幸い、私達の学校は敷地内のケアがあったので、体育館に7:45am頃に送って5:30pm頃に迎えに行っています。全校生徒が登下校する時間と重ならないので混雑した駐車場に入ったり、待ったりとすることはないので、その点はラッキーです。
学区や州、市によって使えるサービスなども違うと思うので、早めにプランを始め、まだ幼い子供の幼稚園スタートのドキドキの中、少しでも心配事を減らせれば良いなと思います。
