娘が2歳になり、プリスクールに入り一年が経った頃、そろそろ小学校についても考えないとな~と思っていた頃、TKというシステムを耳にしました。それは何?と疑問に思ったので、ここで説明と利点と難点を個人的な意見でまとめました。

トランジショナル・キンダーガーテン(Transitional Kindergarten、略称TK)とは

アメリカ・カリフォルニア州の公立教育システムにおいて、プリスクール(幼稚園)とキンダーガーテン(幼稚園年長)との間をつなぐ学年となります。このプログラムは、幼児が学校で成功するために必要な基本的なスキルを、年齢や発達段階に応じた環境で身につけることを目的としています。

TKは、元々カリフォルニア州で2010年に制定された「Kindergarten Readiness Act(キンダーガーテン準備法)」により導入されました。この法律では、キンダーガーテンの入学年齢の基準日を従来の12月2日から9月1日に変更し、その結果、9月2日から12月2日までの間に5歳になる子供たちがキンダーガーテンに入学できなくなりました。これらの子供たちのために、TKが設けられました。

TKは公立学校システムの一部であり、家族にとって費用は無料です。クラスは資格を持った教師によって指導され、カリキュラムはキンダーガーテンの内容に合わせて調整されています。また、TKは幼児が社会的・感情的スキルを身につけ、学業の準備を整えるための重要なステップとされています。

何歳から入れる?タイミングは?

現在、カリフォルニア州ではTKプログラムの拡充が進められており、2025-2026年度までに全ての4歳児がTKに参加できるようになる予定です。なので、9月1日までに4歳になっていれば(2/13/2025現時点)、TKに登録できるということになりました。

TKは義務教育ではないので、TKに通うかKindergartenまで待つかは自由です。

Daycare・Preschoolに留まるか、TKに進むか?

そこで迷うのは、現在すでに通っているFull Timeで便利で慣れているDaycare若しくはPreschoolを去って、TKに進むかどうするかです。

我が家は共働きなので朝から夕方までFull-Timeで子供を預かってもらえる環境が必要です。

TKとなると公立のスケジュールなので時間が短くなります。以下がTKに進む利点と難点かなと思います。

利点:

公立なので無料。ただ、After schoolとBefore schoolのサービスは有料。でも、PreschoolやDaycareに比べると、料金は安くなるはず。参考まで、うちの娘が行っていたPreschoolは$1300/月だったのが$700/月(Before&After school care)になりました。

TKの後、Kinder, 1st Gradeと同じ学校で進んでいくので学校のシステムに馴染みやすい。

難点:

Before ・After Schoolのサービスとのコーディネーションが必要。でないと中途半端な時間の送り迎えが発生。うちの学校だと8:30am 始業の1:30pm 終業。

子供が環境の変化に対応できるか。Preschoolのように担当の先生が一日手厚くサポートしてくれる訳ではなくなってきます。Before Schoolに行って、TKのクラスに行って、ランチも子供だけで食べて、After Schoolで過ごす。勿論、TKの生徒はなんらかのサポートがあるとはずですが親も心配ですし、それなりに独立が必要となります。シャイな子だとこの環境に慣れるのに大変かなと感じます。

アカデミックに関してはPreschoolと変わらない、もしPreschoolのプログラムが充実していればむしろPreschoolの方が読み書きのSkillが上がる可能性も。

3歳くらいから既にABCや数字をPreschoolで習っていたので、TKでもう一度一からやっている感はありました。まあ、我が家はそんなに英才教育でやっているわけでもないのでもう一回やればいいかという感じで受け入れました。

という事で、システムの変更も多く最初は分かりにくいTKプログラムですが、各ご家族に合ったスケージュールやその子に合った方を選ぶといいかなと思います。TKに行かなかったから学力が劣るとかは、あまりないかなと思います。

参考:

https://www.cde.ca.gov/ci/gs/em/kinderfaq.asp#admissionenrollment